【ご報告】*English summery follows.
6/17(月)明治記念館にて、伝統ある第50回東京建築賞(一般社団法人東京都建築士事務所協会)の表彰式に、施主・施工者様とスタッフとともに出席して参りました。大変ありがたいことに、今回アイダアトリエは、コードマーク御代田(東京都建築士事務所協会会長賞)と、Ten Pillars House(戸建住宅部門 奨励賞)と2つの建築で賞をいただくことができました。自分の年齢とほぼ同じ年齢の賞というのも奇遇!で嬉しいです。
http://coretokyoweb.jp/?page=article&id=1445(総評や各審査考評へのリンクは右コラム)
この賞は、設計者・建主・施工者の三者を対象としているということで、ともにつくりあげた皆でと喜びを分かち合うことができたのが何よりでした。東京の建築士事務所の設計による関東甲信越地方の建築を対象とした賞ですが、例年通り大手組織事務所・スーパーゼネコンによる最先端技術を結晶した大規模プロジェクトが並ぶ中で、長野の里山の小さな2つの建築を評価をいただいたことは、設計者の創造力や想像力を超えた圧倒的な力、時代の流れを感じざるを得ません。そのうえで、この受賞を励みに今後の設計活動に真摯に取り組んでいきたいと思いを新たにしています。
審査委員長の古谷誠章さんの総評によれば、コードマーク御代田は、地域住民と都市からの来訪者が協働で「人間の生活と自然の関わり」について示唆的な活動を行っていること、建築としてはそのような活動の拠点として軽やかな木造架構で螺旋状に連なる空間と、風景の中に溶け込んで佇む外観ともに、高く評価をいただきました。結果とは別に、賞の二次審査で古谷さん含む3人の審査委員の方々にTen Pillars Houseともに直接ご案内する機会に恵まれ、どのような観点から質問をうけそれに応答するか、プロセス自体が設計者としての貴重な鍛錬の機会ともなりました。
表彰式の後は、明治記念館内のより大きな会場で催される東京都建築士事務所協会の懇親会に参加、受賞者の方々、協会や審査員の方々ともお話をして交流することができました。それにしても(噂!には聞いていましたが)、都知事ご本人、都の都市整備局の方々、都議会各派、国会議員らの来賓挨拶の流れにはなんとも圧倒されました。建築とは良くも悪くも社会的な存在であり、国家レベルの政治経済と無縁であるはずもないですが、日常とは異なる妙な「リアリティ」を感じる瞬間でもありました。今回、受賞したのが信州の里山の自然に囲まれた小さな建築というこのギャップがまた可笑しくもあり・・・
そんななか、懇親会には日頃から僕も活動している日本建築家協会(JIA)関東甲信越支部の渡邉支部長と事務局の大西さんが来賓として招かれていて、慣れない場でのアウェイ感を解消していただき感謝です。最近はアトリエの設計活動や非常勤講師の仕事とともに、職能団体での活動も増えてきていますが、そういった場での交流や人間関係はいざというときに励みになりますね。仕事は結局協働ですから、ひとりではないってことは、ホント大事。(ということで、宣伝ですが、僕より少し若い世代くらいの方で興味のある建築家は、是非JIAにw)
あらためまして、コードマーク御代田およびTen Pillars House、両プロジェクトご関係者の方々、この度は誠におめでとうございます。ご尽力いただいた方々にはこの場をお借りして大変感謝申し上げます。
長くなりましたが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
__
We have received prestigeous the 50th Tokyo Architecture Award; Tokyo Association of Architectural Firms, President Award(CORDMARK MIYOTA)and Encouragement Award in Single Family House Category(Ten Pillars House).
The awards are for the architects, clients and contractors as project team, so congratulations everybody who has devoted for the realization of those two fantastic projects in Nagano prefecture. Small in scale the projects may be, but I must say the awards are big achievement for sure, reflecting recent significant change in socio-economic context.
Thank you very much!
Tomoro Aida