UNPLANブランドホステルの2号店。新宿の繁華街にほど近い築30年のオフィスビルを簡易宿所＋飲食店として改修・用途変更。ホステルのテーマは「アーバン・プレイ」。旅行者のための予期せぬ（UNPLAN）出会いとプレイフルな交流の場、そして個人の快適な居場所の創出をデザインの主眼とした。1階ロビーは人々が自由に行き交う都市の広場を意図した。新宿の街並みから屋外広告のカラフルな色彩と避難階段等にみられる工業的な金属スクリーンの要素を抽出し、壁・天井やカウンターの意匠上のモチーフとした。これは様々な展示物や植栽、装飾等を吊って空間をカスタマイズし、アクティビティや交流を促進する仕掛けである。ドミトリー客室のオリジナルバンクベッドは全てサイドボード仕様とし、間接光つきの小さなデスク、棚、セキュリティボックス、コート掛け、荷物置き場を効率的にベッド内に確保。窓からの採光と通風、眺望も得られる。5階の各個室は詩人とアーティストとの協働によりサイトスペシフィックな作品を制作・設置した。

• UNPLAN Shinjuku（公式サイト）

掲載

• 商店建築2019年11月号, 商店建築社
• ライフスタイルホテルデザイン, アルファ企画, 2019